徳川美術館・本館【登録有形文化財】
竣工年 | 本館:1935年(昭和10年) 南収蔵館:1935年(昭和10年) 新館:1987年(昭和62年) |
建築様式(造り) | 鉄筋コンクリート造 ※帝冠様式 |
屋根の造り | 緑釉瓦葺(緑色釉薬瓦葺) |
設計者 | 吉本与志雄 大江新太郎 渡辺仁 |
施工者 | 竹中工務店 |
管理運営(所有者) | 財団法人 徳川黎明会 |
発願者 | 徳川義親 |
徳川美術館は令和5年12月16日~令和6年1月3日まで館内メンテナンスのため休館予定
詳細は公式サイトを要チェック💘
徳川美術館・蓬左文庫の見どころ・楽しみ方と見学所要時間【館内地図付き】
第1展示室「武具・刀剣類」
ここでは隠居して駿府城へ移り住んだ徳川家康が所持していた甲冑や刀剣、道具や、歴代の尾張藩主が所持していた甲冑、刀剣などが展示されています。
1616年(元和2年)4月17日、徳川家康公亡き後、家康公が所持していた宝物類はすべて徳川御三家「水戸(11男・頼房)・尾張(9男・義直)・紀伊(10男・頼宣)」の御三家で分与された。
後世、分与された家康公のお宝は「駿府御分物(駿府お分け物)」と呼ばれる。
分与の割合
「尾張藩5」「水戸藩5」「紀伊藩(紀州藩)3」
と伝わる。
中には人気ゲーム「刀剣乱舞」に登場する国宝級のお宝も!
これらのお宝の中には家康公が織田信長公から賜った物や、人気パソコンゲーム「刀剣乱舞」で登場するキャラの名前の元となった実物の刀剣類も多数、展示されることがあります。
刀剣乱舞ファンは必見💘
徳川美術館所蔵の刀剣乱舞で登場する刀・一覧
物吉貞宗(ものよしさだむね)
鯰尾藤四郎(なまずおとうしろう)※重要文化財
後藤藤四郎(ごとうとうしろう)
山姥切長義(やまんばぎりながよし)※重要文化財
第2展示室「茶室と茶の湯」
ここでは、かつての名古屋城の二の丸御殿に建っていた茶室「猿面茶室」を原寸大で復元した模型が展示されています。
この茶室で使用されている茶道具も必見💘江戸時代の日本では入手困難な外国製の茶道具もあり、代々の尾張藩主が実際に使用していたもの。
茶道具(茶器)の中には、千利休や太閤秀吉が欲した高級茶器や高級茶道具もお目にかけることもでき〜る。
なお、これらの茶道具を含めた道具は客人をもてなす用と調度品(毎日の生活用)とで分けて使用されていたが、当展示室にて展示され〜る茶道具こそまさに客人をもてなすための茶道具となる。
第3展示室「室礼(書院飾り)」
「室礼」とは「しつらい」と読み、意味は「部屋を飾り立てる」こと。
しかし単純に部屋を飾り立てるのではなく、目的やテーマをもって部屋を飾る。
例えば、四季の彩りを表現する場合は、四季の木々や草花を用いて飾る。
室礼は飾るだけなので簡単そうに見えてしまぅが、案外、鎌倉の谷戸級に造詣が深い。
例えば質素な造りのキン肉ハウスのような茶室であったとしても、室礼の飾り方一つで、その人の人柄、人格、文化人として格(評価)が付けられた。
ちなみに現代でも室礼を教える教室もある。ひょっとすれば徳川園などでも開催予定があるかもしれない。
第4展示室「式楽と能舞台」
ここでは能舞台で使用された舞台道具や衣装(能装束)、舞台の装飾品を観ることができる。
「式楽(しきがく)」とは、単純に平安時代から伝わる「雅楽(ががく)」のことを指すが、江戸時代の武家の雅楽とは江戸幕府の命令で「式楽」と呼称が改められた。
以来、武家では式楽が催されるようになり、全国の大名家では必ずと言って良いほど能舞台が設置された模様。
このような式楽は徳川三代将軍・家光の頃から始められたと云われ、四代将軍・家綱の頃には最盛期を迎えたと伝わる。
第5展示室「奥道具」
奥道具とは、単純に大名家が日々の生活の中で使用していた道具になります。
大名家には「表道具」と「奥道具」が存在し、表道具が客人をもてなす用、奥道具が日々の生活用として分けられて使用されていました。
ここにはちょっとした面白い物も展示されていて、大名家に嫁ぐ際に姫君が持参した婚礼の調度品なども観ることができます。
第6展示室「王朝の華」
ここでは国宝「源氏物語絵巻」が紹介されています。
源氏物語(げんじものがたり)は、平安時代中期頃に成立した平安貴族の有り様をつづった長編物語集もしくは小説であり、作者は紫式部(むらさきしきぶ)。
文献上の源氏物語は1008年(寛弘五年)に成立したが、150年後の平安後期に絵巻物が登場した。
源氏物型は時代を経ながら複製されたもの数多に出まわったが、当展示室にて展示される源氏物語絵巻は鎌倉初期頃に制作されたものだと推定される。
なお、制作年代までは、つまびらかにはされていないものの、我が国最古の絵巻物だと伝えられ、国の国宝指定を受ける。
ちなみに現在、我が国で国宝指定を受ける源氏物語絵巻は全部で4巻。その内の3巻が当展示室にて所蔵される。(他もぅ一ヶ所は「五島美術館(東京都世田谷区上野毛)」)
[第7・第8・第9展示室(旧本館)
徳川美術館の第7、第8、第9展示室は、徳川美術館・新館に連接された旧本館(南収蔵庫)内の展示室とな〜る。
新館とは館内で繋がってはいるものの、別棟とな〜る。
徳川美術館・「旧本館・南収蔵庫(重要文化財)」
建築様式(造り):切妻造
屋根の造り:本瓦葺
設計者:吉本与志雄
施工者:竹中工務店
管理運営(所有者):財団法人 徳川黎明会
発願者:徳川義親
現在の旧本館(南収蔵庫)の姿は1935年(昭和10年)に造営された当初のままの姿であり、主に期間限定の企画展や特別展での展示室として利用されています。
既述のとおり、旧本館(南収蔵庫)は1987(昭和62年)の大改築の際、展示室7.8.9(特別展示室・企画展示室)としてスッキリと”解消”かの如くに”改称”された。
館内コーヒラウンジ
順路的に一通り、観覧を終えた最後のコンコース上にコーヒーラウンジがあ〜る。
コーヒーラウンジのメニュー一覧
☕️飲み物
メニュー名 | 値段 | メニュー名 | 値段 |
ブレンドコーヒー(温・冷) | 500円 | アメリカンコーヒー | 500円 |
---|---|---|---|
紅茶(温・冷) | 500円 | ミルク(温・冷) | 550円 |
カフェオレ(温・冷) | 550円 | ココア(温・冷) | 600円 |
活命茶(温・冷) | 550円 | 甘酒 | 550円 |
柚子茶 | 550円 | 抹茶クリームラテ | 600円 |
ジュース各種 | 500円 | グリーンティー | 550円 |
MJ(ミックスジュース) | 550円 | いちごミルク | 600円 |
レモンスカッシュ | 600円 | フロート各種 | 850円 |
🍰デザート
メニュー名 | 値段 | メニュー名 | 値段 |
お抹茶と和菓子セット | 1,100円 | お抹茶とケーキセット | 1,300円 |
---|---|---|---|
ケーキセット | 1200~円 | 和菓子セット | 1,000~円 |
アイスクリーム (バニラ) | 650円 | 【期間限定】 せんのしらべ | 1,000円 |
🥪サンドイッチ
メニュー名 | 値段 | メニュー名 | 値段 |
サンドイッチセット | 1,300円~ | 小倉サンドセット | 1,200円~ |
---|---|---|---|
サンドイッチ | 900円 | ハーフサイズサンドイッチ | 700円 |
以上のメニュー表は徳川美術館公式より引用したもの。
徳川美術館には他にも「宝善亭」と称する和食処があったり、手前の徳川園にも「蘇山荘」と称するレストランもあるので、お見逃しなきよぅ。
本館メモリアルヤードの大銀杏
徳川美術館前に植栽される大銀杏は、当館のシンボルでもあるが、ちょぃとした奇譚がある。
⬆️呪怨劇場版にて伽椰子の階段プレイの最中、余裕を見せるために半笑いで鼻クソをホジホジし、挙句、丸め始めた心の追い込まれ度合いほど噂の‥‥「本館前の大銀杏」
1936年(昭和十一年)3月24日に名古屋市西区伏見町(現在の桜通伏見の交差点)付近にあった浄願寺(じょうがんじ)と称する寺院から移植されたもの。
実は現在の大銀杏は二代目であり、初代が枯死してしまったため、当館美術職員が新たに二代目の組長‥‥ではなく、大銀杏!!を探し求めていたところ、折しも桜ノ町線道路(現在の桜通)が拡張工事のため、浄願寺が移転するタイミングに出会し、境内に植えられていた大銀杏を譲渡していただけることで話がまとまったとのこと。
茶室
徳川美術館の敷地には以下のような2つの茶室があり、いずれも茶室は2014年10月7日に国の建造物登録有形文化財の指定を受けています。
茶室「心空庵(山の茶屋)」
造営時期不明(推定:大正3年)昭和37年に現在の場所に移築。
茶室「餘芳軒」
同じく造営時期不明(推定:昭和中頃)昭和48年に現在の場所に移築。
広さは心空庵が4畳半、餘芳軒が10畳ほどの数奇屋造りの平屋木造建造物になります。
ちなみに「数奇屋造り」とは「数奇(すき)」という語源に因むものです。
「数奇」とは現代で言う「好き」のことであり、つまりは「趣味を楽しむ」などの意味合いがあります。
このような「数奇」という言葉が世間に広く認知されるようになったのは、室町時代の中頃からだと云われております。
そしてこのような数奇を楽しむ人を「数奇人」や「茶人」と呼称し、これらの人物が自らが好んだ風情を盛り込んだ造りの建造物こそが「数奇屋造り」になります。
しかし残念ながら、これらの茶室は一般公開はしておらず、春に催される「名香鑑賞会」か秋の「徳川会」という茶会でのみ見学することができます。
宝善亭
宝善亭は徳川美術館75周年に合わせて、2010年にオープンした懐石料理や文化を楽しめる2階建ての和風建築のレストランとなる。
ここでは、大名が食べていたような豪勢な会席料理や和食を楽しむことができ〜る。
「宝善亭」の名前の由来
「宝善亭」という名前は14代目尾張藩主「徳川慶勝(とくがわ よしかつ)」が命名した名前とのこと。
「宝の善」と書いて「宝となるほどの美味なる料理」と解する。
宝善亭のメニュー
宝善亭のメニューの特徴としては、数多の小鉢に色彩映える豊富な和惣菜、目移りすることに枚挙のいとまが無い。
ただ、会席風の日本料理になるので通常のレストランなどと比べるとお値段は高価となる。
目安としては「御前」「小箱」で2000円から3000円くらい。
ただ、当店の料理は店の雰囲気を混じえた味といぅ味を深く味わぅ‥‥ようなお店なので、ガッツリ食べたぃ情熱角刈り体育会系の筋肉自慢バカぁん‥には合わないだろぅ。
NHK大河「どうする家康」を意識した「家康御前」がオススメ💘
「御前」や「小箱」が付くメニューは正月のおせち料理の如く、その昔、殿ぉっ!‥が実際に食していたような豪勢な殿なメニューとな〜る。
薄味の小鉢もあれば濃い味付けの小鉢もあり、それぞれ味に特徴があって美味。
中でもとりわけ、NHK大河「どうする家康」の放映期間のみに提供される「家康御前」は必見💘
⬆️入浴中の配達ピンポ〜ン時、腰巻きタオル姿でドアを開けたが、その瞬間タオルがズレ落ちてフルチン状態に到った美人配達員の動揺ほど噂の‥「家康御前」
旬小箱【寿司】
旬小箱 季節の九種の小鉢
💋天麩羅
💋寿司
💋吸物
💋茶碗蒸し
💋水菓子・甘味盛り合わせ
ミニ会席
料理長が一品一品コダわりぬいた厳選された旬の本格派懐石料理。
宝善亭は事前予約もでき〜る!
宝善亭のメニューの中には完全予約制の会席料理もある。
たとえば激しく”解析”する‥わけではなぃが、まぁそんな勢いの夜の”会席”料理や、立食パーティがその一例💋
お聞きしたところ、土日の昼時は混雑のあまり待ち時間が生じたり、待ち人数が多い場合は予約打ち切りもあるとのこと。
宝善亭の予約方法や口コミ・評判については下記、食べログを要チェック💘
宝善亭のINFO
住所:愛知県名古屋市東区徳川町1017
営業時間:11:00~21:00
定休日:不定休
徳川美術館の建築様式も見どころの一つ!
徳川美術館の旧本館と南収蔵庫は、大江新太郎、渡辺仁という昭和を代表する建築家が、佐野時平(建築家)の原案をまとめ上げ、吉本与志雄が主となって施工が開始された。
徳川美術館の旧本館の姿態を遠望すると、純和様の瓦屋根に建物全体的に洋風の鉄筋コンクリートで建造される。
このような近代的和洋折衷用とも呼べるべき、特徴的を有する建造物は特別に「帝冠様式(ていかんようしき)」と呼ばれ、主に昭和初期に建造された。
現在、このような帝冠様式を有する建造物は国内でも数例ほどしか現存しておらず、貴重とされることから国の登録有形文化財の指定を受けるに到る。
徳川美術館の至近距離に帝冠様式の建物がある?
帝冠様式の建造物が意外にも徳川美術館(徳川園)の近くにあると聞けば、驚きのあまりカツラをスっ飛ばすだろぅか。なんでカツラがある前提や
実は「愛知県庁」と「名古屋庁舎」も帝冠様式で建造された稀少な建造物となる。
よし!近くまで来たら行こぅ! ‥‥なんか締め方ヘンやな。
本館玄関内部のデザイン
本館の玄関にはイタリアから輸入してきた黒大理石に象嵌(ぞうがん/くぼみに別素材をハメ込む加飾彫刻技法の一種)を用いた図様があしらわれる。
実はこの図様は、画家であり古筆の第一人者・田中親美(たなか しんび)が下絵、木造貞名(こづくり さだな)が制作、栗田嘉楽(くりた からく)が”当時”を振り返る勢いで”陶磁”を制作、福本三之助(ふくもと さんのすけ)が象嵌彫刻を担当して完成させた傑作となる。
図様は、1164年(長寛二年)、平清盛が厳島神社(広島県宮島)に奉納した「平家納経/へいけのうきょう(国宝指定)」の中の一巻である「宝塔品(ほうとうぼん)」紙背(裏面)に施された装飾をモチーフとしている模様。
また、「葦手(あしで)」と呼ばれる、およそ平安期から中世にかけて用いられた仮名書体の一種を用ぃ、水辺の景物を描いた意匠も見られる。
礼「れ」
以「い」
女「め」
以「い」
加「か」
お分かりいただけただろぅか?
実はこれらの絵の中に「徳川黎明会」の「れ」「い」「め」「い」「か」「い」の文字が隠されていたのだった。
サイゼリアやウォーリーを探せのような文字探しが、まさか徳川美術館でできよぅとは思わなんだコノヤロー共も多いハズ。
玄関扉上の木彫
玄関扉上の欄間にも見どころがある。
欄間に見られる木彫のレリーフは、美術史家の秋山光夫(あきやま てるお)が監修し、吉田白嶺(よしだ はくれい)が彫刻&彩色を担当して完成させた秀作となる。
当館には、この玄関だけでも十二分に風流が堪能できるカラクリのようなものがあ〜る。必見💘
徳川園(徳川美術館)のお土産もお忘れなく!
当園では隣地の徳川美術館を含め、徳川を象徴するようなオリジナルの菓子やグッズが施設内のショップにて販売される。
徳川園(徳川美術館)のお土産については下記ページを参照💋
徳川美術館の見学所要時間
目安は1時間だが、見学方法や行動などに個人差があるので、こればかりは確たる回答ができない現状がある。
なお、館内の宝善亭などでランチ(お昼の食事)をシコ流しした場合は、その分の時間もプラスされる。
それと入館する際に3館セット券を購入した場合、徳川園や蓬左文庫へも行くことになるので、この場合、観覧時間がその分プラスされ〜る。
目安:
- 徳川園:1時間
- 蓬左文庫:30分
- 昼メシ:30分
徳川美術館の館内図
画像引用先:徳川美術館
徳川美術館の営業時間・定休日など
住所:愛知県名古屋市東区徳川町1017
営業時間:午前10時から午後5時まで
定休日:月曜日
公式サイト(URL):http://www.tokugawa-art-museum.jp
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