ノリタケの森は「森村商事(森村グループ)」傘下の「株式会社ノリタケの森(現・株式会社ノリタケカンパニーリミテド)」が管理運営する複合施設です。
ノリタケの森はもともとは「森村商事」の工場があった場所で、工場移転に伴いその跡地に2005年4月1日に「ノリタケの森」として開園しています。
ちなみに「ノリタケの森」の「ノリタケ」とは、「名古屋市西区則武新町」の町名の「則武」に由来したものです。
そしてまず、ノリタケの森の園内自体は営業時間内であれば無料で入園することができます。
しかし「ミュージアム」と「クラフトセンター」へ入場する際は入場料金が発生します。
以下では「ミュージアム」と「クラフトセンター」の入場料金をご案内すると共に、併せてノリタケの森の園内の施設をご紹介しています。
項・一覧
まず、ノリタケの森の園内案内図のご紹介
ノリタケの森の所要時間
約2時間〜2時間30分(絵付け体験およびランチ休憩ふくむ)
ノリタケの森各施設の営業時間
ウェルカムセンター:10時〜17時まで(別途、入場料金が必要)
クラフトセンター&ミュージアム:10時〜17時まで(最終入場16時まで)
ノリタケスクエア名古屋:10時〜18時まで
カフェダイヤモンドデイズ:10時〜18時まで
レストランキルン:ランチ11時30分〜14時30分まで/ティータイム14時30分〜16時まで/ディナー貸切予約のみ
ノリタケの森ギャラリー:10時〜18時まで(催事最終日は16時まで)
ノリタケの森「資料館(ウェルカムセンター)」
ウェルカムセンターは基本的にノリタケの歴史を映像や写真付きのパネルで見学して学習することができます。
館内に入ると以下のようなコーナーがあります。
受付
受付では入場料金を支払ったり、館内案内図の他、ノリタケの森に関連したパンフレットなどをもらうことができます。
入場料金は後述しています。
ウェルカムゾーン
このフロアではノリタケの創業当時の名古屋の地形などを写真を通して知ることができます。
創業当初のノリタケの姿を見ることができます。
シアタールーム
このフロアでは名前の通り、ノリタケのこれまで歴史やノリタケの森を含めたノリタケの現在の事業内容などを知ることができます。
映像の所要時間は約7分間です。
ノリタケヒストリーテーブル
このフロアでも同様に写真パネルを用いて、ノリタケを取り巻くエピソードを交えながらノリタケの周囲のことも学習できます。
テクノロジーコーナー
このフロアではノリタケの食器以外の製品や技術の紹介をしています。
ノリタケ=食器と言う図式が崩壊する瞬間が訪れます。ノリタケの魅力をまた違った角度から見ることができます。
CSRコーナー
CSRとは略語で引き伸ばすと「Corporate Social Responsibility」となります。
これは企業が社会と共存しながら健全な経営を営んでいく活動のことを言います。
経営は周囲との連携、そして理解なくしては永続できません。
このフロアではノリタケにおける社会貢献活動や環境保護活動などを知ることができます。
ノリタケの森「ウェルカムセンター」のINFO
住所:名古屋市西区則武新町3-1-36
営業時間:10時から17時(ショップは18時まで)
定休日:月曜日
公式サイト:https://www.noritake.co.jp/mori/look/welcome/
ノリタケの森「ノリタケミュージアム」
ノリタケミュージアムは「クラフトセンター」と同じ建物内にあり、ノリタケが1904年(明治37年)に開業してからの歴代の食器(オールドノリタケ)が展示されています。
詳しくは建物内3階と4階部分が展示フロアとなっており、すなわちここがミュージアムのフロアとなります。
このフロアでは食器だけではなく、食器のデザイン画も展示されており、その総数もなんと!200余枚が展示されています。
ノリタケは根強いファンも多いことからノリタケファンには、まさにヨダレ物の展示と言えます。
館内は西洋の貴族の邸宅を彷彿とさせる造りで、洋風の展示台に整然と並びたてられています。
1階と2階は「クラフトセンター」となっており、ここは食器の製造工場となっています。
もちろん、クラフトセンターも見学することができます。
ノリタケの森・ミュージアムの入場料金(割引)・営業時間・定休日・電話番号
基本入場料金
大人:500円
高校生:300円
中学生以下:無料
割引適用媒体
大人
団体割引(30名以上):450円
団体割引(100名以上):400円
高校生
団体割引(30名以上):270円
団体割引(100名以上):240円
- 障害者手帳割引:無料(介助者1名まで適用/公的証明書提示)
- 65歳以上(高齢者割引):無料(公的証明書提示)
- 入館回数券割引:大人2300円で5枚つづり(絵付け体験の割引券4枚付き)
営業時間
- 10時から17時まで(絵付け体験16時まで)
その他、ミュージアムでは不定期で「展示会」を行っています。
展示会についてはノリタケの森のホームページをチェックしてみてください。
ノリタケの森「クラフトセンター」
クラフトセンターは上述した通り、食器を作る工程の原型の作成から焼きあがった食器の職人による絵付けの工程までを見学することができます。
1階「食器製造工程を見学」
1階では食器の型を作る工程が見学できます。
2階「絵付け体験」
2階では絵付けの工程を見学できます。職人が真っ白な食器(ボーンチャイナ)に絵付けしていく姿は圧巻です。
ちなみに「ボーンチャイナ」とは、粘土と動物の骨(牛の骨)などを混ぜ合わせた材料のことです。
ノリタケはこの材料を日本で初めて使用して食器を作り、日本中しいては世界中に「ノリタケ」の名前を知らしめ、現在のノリタケブランドとなるまでの礎を築き上げました。
この2階では一般の方向けに有料ですが「絵付け体験」も行っています。
絵付け体験の料金は絵付けで使用する食器の形によって異なってきます。
絵付け体験料金
- プレート型(お皿タイプ):直径20cm→1800円
- マグカップ(コップタイプ):高さ約9cm口径約8cm→2000円
- 恐竜の置物→3500円
- 絵付け体験の所要時間:約1時間〜1時間30分(個人差あり)
絵付け体験では焼き上げまでは行わず、焼き上げはセンターの方でしていただく形になります。
つまり、焼きあがった食器は後ほど自宅へ郵送していただく形になります。(送料込)
注意点
注意点としては、焼き上げ前と後では皿に塗った色合いが異なり、焼き上げ後の方が若干、薄くなります。
焼き上がり後の色合いをイメージしながら色を塗っていきます。
ただ、なんといっても自分がデザインした皿なので世界にたった1枚だけのお皿になります。その価値は計り知れないものがあるでしょう。
うまくすれば友人や家族、彼カノに「これノリタケの新作のお皿なんだ」などとハッタリをかまして売りつけて、財布を膨ませることができるかもしれません。ウフぅん♥
絵付け体験の混雑具合
平日は空いていますが、土日祝日ともなれば満席になることもあります。座席数は50席ほどなので4人家族が12組入れば満席になります。事前予約は不可です。
絵付け体験のお問い合わせ先(予約方法など)
TEL:052-561-7114
座席数:54席
予約方法:予約なし(当日受付・先着順)
ノリタケの森「ショップ(ギャラリー)」
ノリタケの森ギャラリーでは名古屋市民の方の展示から著名なアーティストの展示会まで行っています。
展示している品種は様々で彫刻・陶芸品・絵画(日本画・洋画)書・写真まで幅広くあります。
展示は料金を支払って審査に通れば基本的には誰でも展示ができるようです。
ノリタケの森ギャラリーの入場料金・営業時間・定休日
住所:〒451-8501愛知県名古屋市西区則武新町3-1-36
営業時間:10:00~18:00(催事最終日は16:00閉館)
定休日:月曜日
ノリタケの森ギャラリーへのお問い合わせ
TEL:052-562-9811
FAX:052-561-9886
リアルすぎて話題!「ノリタケの森の恐竜と恐竜展」
ノリタケの森では、例年、夏休みになると太古の地球の王者・恐竜が展示されます。
ノリタケの森の恐竜は例年、評判上々で特にチビっ子たちの間では大人気です。
それもそのハズです。
ぬぅあんと!原寸大の恐竜の模型がリアルに再現されており、さらに動作までがリアルに再現されているからです。
ちなみに2016年は「ティラノサウルス」、「カルノタウルス」、「スティラコサウルス」の3体の恐竜のロボットが展示されていました。
その他、恐竜にちなんだクイズなどのイベントも同時に開催されます。
ノリタケの森の恐竜展示に関してお問い合わせ先
正式イベント名:「ノリタケの森に恐竜がやってきた」
入場料金:無料
展示場所:ノリタケの森「煙突ひろば」
展示時間:10:00~18:00(ノリタケの森の営業時間に準ずる)
ノリタケの森の恐竜に関してのお問い合わせ先
TEL:052-561-7114
その他のノリタケの森の見所(見どころ)・設備など
窯壁
創業当初のノリタケの工場の煉瓦(れんが)の壁が展示されています。
工場新造に際して、創業当初の工場を解体し、その際の煉瓦の廃材をこのように積み上げて後世に伝えています。
この壁には「ノリタケの森基金」に参加した方々の名前が刻まれたお皿が埋め込まれています。
「窯壁(ようへき)」とは、”陶磁器の製造を生業とする”という窯業(ようぎょう)への思いを込めて「窯壁」と名付けたとのことです。
ビオトープ
ノリタケの森に入場すれば分かりますが、自然の環境が整備されているのに気づくハズです。「ビオトープ」とは、ドイツで生み出された人工的な自然環境を主に都市部に構築することです。
ノリタケの森の立地も大都市・名古屋の中心地になり、ここに自然環境を構築していますので、すなわち「ビオトープ」と言う位置づけになります。
ノリタケの森のビオトープでは植物を始め昆虫や鳥、池には魚まで自生しています。
大都市・名古屋の喧騒に囲まれながら、弁当を持参しゴザを広げてピクニック気分に浸ることができます。
川
上記のビオトープの一環でノリタケの森には「川」が流れています。
川辺にはベンチがありますので、ここでも弁当をおいしく食べることができます。
煙突ひろば
ノリタケの森の主となる部分です。
おそらくノリタケの森の大半の面積はこの「煙突ひろば」と言っても過言ではありません。
「煙突ひろば」には芝生が広場全体に植栽されており、美しい緑が映える芝生を見渡すことができます。
上述の「恐竜展」などの展示に使用されることがあります。
6本煙突【名古屋市認定地域構造物資産・経済産業省近代化産業遺産】
ノリタケの森の園内には、一見すると得たいの知れない植物が生い茂って覆われた塔のような物がたっています。
この謎の建造物は地元の人以外が目にすると、興味がとてつもなく沸き起こり、何なのか知りたくなります。
実はこの謎の6本の建造物が「煙突」だと言えば驚きますでしょうか?
この6本の煙突は1933年(昭和8年)に造営され、食器を焼き入れる際の煙を排出する煙突です。1979年の工場移転まで実際に使用されていた煙突になります。
ノリタケチャイナは世界中で大ヒットし、日本のみならず世界各国へ輸出されました。年間550万個も製造されていたそうです。
現在、この6本の煙突はモニュメントとして展示されており、つまりは展示品になっています。
しかし実は他にも、名古屋城と双璧となる名古屋最大級の高さを有した「45m級の特大煙突」もあったそうですが、残念ながら取り壊されて今では見ることは叶いません。
単独窯
この煙突の付いたレンガ造りの建物は、実際にノリタケの前身会社となる「日本陶器合名会社」で使用されていた創業当初の「窯」です。
日本陶器合名会社では、創業当初から黒煙排出などの環境汚染を見据えた度重なる窯の研究が行われており、その原型となった窯でもあります。
やがてトンネル式の窯が開発されると、初代の窯は使用されなくなります。
現在に至ってはこのようにモニュメントとして創業当初のノリタケの根源となる精神をそっと今に伝えています。
「単独窯」がある場所
単独窯がある場所は、上述、煙突ひろばの中です。端の方にありますが、窯壁に行けば煙突が見えるのですぐに分かると思います。
赤レンガ建築(旧製土工場)【名古屋市認定地域構造物資産・経済産業省近代化産業遺産 】
- 造営年:1904年(明治37年)築
- 施工業者:北川組
もとは陶器用の原土を造成するための製土工場だった建物です。現在のノリタケカンパニーリミテドの前身会社である「日本陶器合名会社」が明治37年に造営した建造物であり、すなわち創業当初からの建物になります。
造りはご覧の通り、煉瓦が「オランダ積み」と呼ばれる様式で積み上げられた「煉瓦造り」の建造物です。(角部分のみ「イギリス積み」)
「北海道の赤煉瓦庁舎」や「横浜の赤煉瓦倉庫」と肩を並べるくらいの名古屋を代表する史跡建造物でもあります。
敷地内には森村市左衛門を筆頭に創業者6名が署名した宣言文が埋められています。平成14年にはこの赤煉瓦の建物を含めたノリタケの森全体が「名古屋市都市景観賞」を受賞しています。
赤レンガ建築(旧陶磁器センター)【名古屋市認定地域構造物資産・経済産業省近代化産業遺産 】
- 造営年:1900年代(明治末期)築
- 施工業者:北川組
旧陶磁器センターは製造された食器群が保管&展示されていた場所です。
いずれの赤煉瓦棟も明治時代後期に造営され、昭和50年頃まで実際に使用されていた建造物です。
ノリタケの森のレストラン・カフェ
ノリタケの森の園内にはレストランとカフェがありますので、小休憩がてらランチや軽食を楽しむこともできます。
ノリタケの森のレストラン&カフェについては下記ページをご参照ください。
ノリタケの森のINFO
住所:名古屋市西区則武新町3-1-36
営業時間:10時から17時(ショップは18時まで)
定休日:月曜日
公式サイト:https://www.noritake.co.jp/