三種の神器の1つである草薙剣が奉安されていることでも有名な愛知県にある熱田神宮は、約6万坪の広大な敷地面積(19万平方メートル)を有し、その敷地内には樹齢何百年という木々が生い茂っています。
中でも、弘法大師・空海が手植えしたとされる大楠は樹齢1000年を超えると言われており、その他、境内の内外には43に及ぶ社が祀られています。
このような広大な敷地内には幾多の摂末社が建ち、何より創建が1900年以上前とされていることから「パワースポット」と呼ばれている場所も何ヶ所か存在します。
本ページでは熱田神宮おいての有名な強烈な5つのパワースポットと知る人ぞ知る2つのパワースポットを「アンコール」として付け加えて合計7つ!ご案内しましょう!シュワッチ
熱田神宮のパワースポット【その1】「清水さま(清水社)」
熱田神宮の境内の社の中には「目の神様」をお祀りしている場所があります。
その社の名前は「清水社(しみずしゃ)」と言います。
熱田神宮の本殿の東、御目神社の北、土用殿よりさらに奥に進んだところにあります。
昔から親しみをこめて「お清水(しみず)さま」と呼ばれています。
目の神様でもあり水の神様でもある「罔象女神(みずはのめのかみ)」を奉っている社です。
その昔、平安時代末期の治承・寿永の乱(源平合戦)で平家に従って活躍した「平景清」が目を患った際に清水社でお祈りをし、その湧き水で目を洗ったところ疾患が治ったとされていることから、目の神様と呼ばれるようになりました。
ただし、清水社の奥には湧き水が溜まっている場所があるのですが(後述)、「湧き水につき飲用はご遠慮ください」と立札があるくらいですので、目に直接入れるのもやめておいた方が良いかもしれません。
清水社では楊貴妃にちなんで「美肌効果」も得られる?!
この清水社は中国の楊貴妃(唐代の皇妃)とも関わりがあるとされています。楊貴妃と言えば、中国四大美人のひとりに数えられているほどの人物です。
かつて熱田神宮には蓬莱信仰(ほうらいしんこう)という信仰が存在し、蓬莱信仰では熱田神宮が仙人が住む蓬莱山に例えられ、「蓬が島(よもぎがじま)」と呼ばれていました。
また、熱田神宮の御神体「草薙の剣」の正体こそが楊貴妃であり、熱田神宮における女神の化身ともされていたようです。
この清水社の奥には今でも「湧き水」がコンコンと湧き出る「泉」と、泉の中央には「丸い三角形の石」があります。
この湧き水が湧き出る泉の中央にある三角の丸いの石こそが「楊貴妃の墓石(石塔の一部)」と云われています。
この墓石には不思議な由来と効果があって、なんでも、柄杓で水を注いで、墓石に3度かけると願い事が叶うのだそうです。
⬆️柄杓は3本あるが、足場には大人2人しか入らないほど狭い。
楊貴妃の墓石と言われる「丸い三角石」までは、そこそこ距離がありますが、集中して行えば女性でも届く距離です。
また、楊貴妃ゆかりの場所ということで、この湧き水で肌を洗うと、肌を美しくもするとされています。
女性には魅力的なパワースポットです。
肌を洗うのも、やはり3度行うと効果があるとされる場合もあるようです。
関連記事:熱田神宮・清水社
熱田神宮のパワースポット【その2】「大楠(七楠)」
熱田神宮の境内には、木々がたくさん生い茂っていますが、その木々の中でもキワだって巨大なクスノキが7本あります。
これが熱田神宮はもとより、名古屋でも有名な「大楠」です。
起源は、あの大師・空海が手植えしたクスノキと云われ、その樹齢も軽く1000年は超えているとのことです。
そして実は、この大楠の中にはさらに巨大なクスノキが3本あって、この3本の巨木は「御神木」とされ、強烈なパワーを宮域中に解き放っていると言われています。
⬆️こころの小径に自生する楠。樹齢200年以上はあると見られる。
クスノキ(御神木)からパワーを授かる方法
御神木に向かって大きく広げた手をかざすことで、パワーを授かることができます。
そして、驚くことになんと!このパワーを写真(画像)にすることで持ち歩くことができ、その写真から少しずつ、御神木のパワーをいただくことができるのだそうです。
その方法は簡単で、このクスノキが写るようにして、その前でパワーを授かりたい方が写真を撮ってもらえば良いようです。
大楠に住む蛇は神の使い!
大楠の内部には神の化身または使いともいわれる「蛇」が数匹住んでいるとされています。
蛇というとちょっと怖いイメージにありますが、神社の守り神として大事にされています。
めったに姿を現さないとされる蛇を、もし見ることができれば、金運アップや開運のご利益があるとさえも言われています。
特に、白蛇は縁起が良いとされていますので、見られた方はラッキーです。
びっくりして叫び声を上げそうになるのをぐっとこらえて、手を合わせてみてください。
何といっても、蛇は神の化身(生まれ変わり)なのですから。
楠の根元には、こうしたありがたい蛇(=神)へのお供え物として、卵が置かれています。
熱田神宮の大楠は一味違う??
クスノキは熱田神宮だけにあるわけではなく、日本全国の至る地域の神社やお寺の境内にも生えています。
しかし、熱田神宮のクスノキは少し意味合いが異なります。
それには理由があって、クスノキは漢字で表記すると「楠」と、1文字表記になります。
この「楠」と言う漢字を分解すると「南」の「木」になります。
南の木は、「南木=なぎ」と読め、「なぎ」とは「薙」になります。
すなわちこれは、熱田大神の御神体である「草薙の御剣」を指し示すことであり、そのため、熱田神宮では、クスノキには特殊な力が宿っているとされているのです。
関連記事:熱田神宮・大楠(七楠)
熱田神宮のパワースポット【その3】「上知我麻神社」
熱田神宮の「上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)」は、遠い昔より「知恵の文殊様」と呼称され、親しまれています。
肩から上の部分(頭部)に関しての御利益があるとされ、頭の病気である「頭痛」をはじめ「脳こうそく」や「精神的な病(鬱/ウツ)」などにも効果があると云われています。
上知我麻神社は、本宮に次ぐほどの崇敬を寄せられてきましたが、これには理由があります。
隣にある「八剣宮」と合わせて、熱田神宮の中でも飛び抜けて強烈なパワーを放っているからです。
現代人(特に日本人)は特に考えることが多く、それと連動して対人関係でのストレスと言った精神的な病に陥りガチになります。
そんな方は特に、この神社へ参詣しパワーを授かってください。
尚、この神社は他に成績向上や学業全体の向上、命名祈願の御利益もあることでも有名です。
悩める学生さんには、非常に良い効果が期待できそうです。ウフ
関連記事:熱田神宮・上知我麻神社
熱田神宮のパワースポット【その4】「別宮・八剣宮」
かつて一時的にでも現在、本宮の本殿で奉安されている御神体「草薙の剣」が、この八剣宮でも奉安されていたことがあります。
名前の「八」は「弥栄」、すなわち「繁栄」という意味合いがあり、御神体「草薙の剣」のご威光が後世にまで轟き、永続的に奉斎されることを祈念して造られたお宮だという解釈になります。
現在も祭神が本宮と同じ熱田大神、相殿に天照大御神と、偉大な神々をお祀りしていることもあり、隣の上知我麻神社と併せて強烈なパワーを宮域中に解き放っています。
上知我麻神社と併せたこの「別宮の宮域」は、熱田神宮の中でも「随一」と呼べるほど、ひときわ強いパワーを感じることができる場所です。
熱田神宮へ訪れたら、必ずこの2社へは参拝し、より良きパワーを授かってください。
関連記事:熱田神宮・別宮八剣宮
熱田神宮のパワースポット【その5】「本宮」
やはり、熱田神宮随一のパワースポットよ呼べるのは誰が何と言っても「本宮」です。
その理由は、御神体が「剣(草薙の御剣)」という類まれな形状のモノであり、太古の昔より人々の崇敬を一身に寄せ集めてきたことにあります。
「剣」とは、その攻撃的な形状からも分かるとおり、持つ者の「念」が宿りすく、すなわち「パワー」が非常に宿りやすい物でもあります。
そんな「剣」が御神体と言うことだけあって、そのパワーの威力は言うまでもなく「絶大」です。
この剣から出でたパワーを、悠久とも呼べる長きに渡って浴びてきたクスノキや、御神体(草薙の御剣)の分神をお祀りしている八剣宮にパワーが備わるのも当然と言えば当然のことと言えます。
特に熱田神宮の剣は、神(ヤマタノオロチ)の身体から生まれ出でた剣であり、それをさらに神が扱ってきた歴史があります。
その上、太古の昔から人々の成就祈願や救済祈願といった願い、つまり「念」が集積されていますので、パワーに関して言えば、これほどのパワースポットは無いように思われます。
関連記事:熱田神宮・本宮(本殿)
【アンコールその1】天照大御神のパワーの源泉!「一之御前神社」!
長らく一般に公開されることのなかった熱田神宮の秘境と言えば本宮の真裏の禁足地帯です。
そしてこの禁足地帯にはなんと!天照大御神の荒魂をお祀りした「一之御前神社」があります。
一之御前神社は「いちのみさきじんじゃ」と読み、天照大御神の怒りの魂である「荒ぶる魂」を祭祀(さいし/まつる)しています。
天照大御神と言えば神宮(伊勢)にご鎮座されている神様であり、日本国民の母、総氏神です。
普段は天界に鎮座されており、我々と世界を守護するために神宮に自らの御分神を鎮座させられています。
「荒魂」は「あらたま」などと読み、神様の、荒々しく戦闘的・行動的な性格を表すと云われております。
荒魂と相対するものに「和魂(にぎたま)」があります。
和魂は神様の穏やかで優しい心、すなわち慈悲の心を表すと云われております。
一般的には神様の荒魂に祈願すると、余りあるパワーに後押しされて願いが叶うとも云われております。
熱田神宮の社伝によると、熱田大神とは天照大御神のことを指すことから、つまり一之御前神社には熱田神宮の御祭神である「熱田大神の荒魂」が祭祀されていると言う解釈になります。
このことを踏まえると、すでに上述した御本殿(本宮)よりもさらに強烈なパワー(気)を全身に浴びることができそうです。
なお、一之御前神社がある領域には、先ほどご紹介した「清水社」前なども通る「こころの小径」という参道が整備されています。(後述)
こころの小径を通り一之御前神社へ詣でるルートは、熱田神宮の祭祀1900年の記念事業として整備され、2012年末に、初めて一般に公開されるようになりました。
長年、神職以外の人は立ち入れなかった、非常に神聖なエリアなのです。
心静かに参拝し、以前は近づくことが許されなかった神の強いパワーに、謙虚な気持ちで、触れてみてください。
関連記事:熱田神宮・一之御前神社
【アンコールその2】熱田蓬莱宮の秘境!「こころの小径」
上記の「一之御前神社」に付随して、2012年12月まで一般に公開されることのなかった禁足地帯には、一之御前神社から上述した「清水社」へ通じる小道があります。
この小道の名前は、「こころの小径」と書いて「こころのこみち」と読みます。
こころの小径は、整然と整備された熱田神宮の境内とは少し異なる様相を有し、日本三大都市・名古屋の都市圏ということをスッポリ、パンっ!ピょょょょヨン♪ と忘れてしまい、こホンっ! まるで本当にどこかの山中を歩いているのような気分に陥ります。
この小道に群生する木々たちからは溢れんばかりのパワーが放たれており、地中からの豊かなパワーに満ち溢れています。
なんといってもここは熱田神宮創建された約1900年前から存在する「原生林」といっても過言ではないからです。
このような空間にいるだけで不思議と晴れやな気分になり、「勇気」という名の力が湧き立つ衝動に駆られた、クソでラブリー♥なキゃワぃぃ♥己がいることに気づくハズです。ウきゃ
こころの小径での森林浴は、現代社会でスッカリと汚れきっちまった己の荒んじまった、この心を癒してくれる・・そんな「うってつけの場所」ってワケなのさ。ひゅぃ
また一之御前神社と清水社から放たれた両パワーが行き交う小道でもありますので、その効果は計り知れません。
普段から塞ぎがち(ふさぎがち)で、ネガティブ思考をお持ちのあなたは是非!「こころの小径」の名前の通り、「心をリセット・リフレッシュするつもり」でこの小道へ訪れてみてください。
※こころの小径の開放時間:9時~16時
関連記事:熱田神宮・「こころの小径」の見どころ
熱田神宮パワースポットマップ(地図)
ここまでご紹介してきたパワースポットに印を付けました。
次回、参拝の際には、ぜひ、お役立てください!
終わりに・・
熱田神宮は、伊勢神宮に次ぐ格式高い神社であるだけに、伝承もグローバルです。
八百万の神と中国の実在する歴史上の人物が結びついているなんて驚きです。
清水社に関して付け加えると、どうやら楊貴妃が天に召されたときに還った「蓬莱(ほうらい)」という場所が、日本であるという言い伝えがあるようです。
そして、その蓬莱の中心となる「本宮・蓬莱宮」こそが、まさに、この熱田神宮であるという言い伝えです。
これらは「蓬莱信仰」とも呼称されるものであり、蓬莱信仰のことは鎌倉期の1276年から1350年頃に、比叡山の僧侶・「興円」が書きつづった「渓嵐拾葉集(けいらんしゅうようしゅう)」と呼称される「古文書」に記載があります。
その話から楊貴妃は「熱田神宮の明神の化身」という伝承になったようです。
熱田神宮への参拝の折は、是非、時間にゆとりを持って訪れ、これらのパワースポットを巡って、パワーというパワーをパワフルふるフルに授かってください。
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