熱田神宮・鈴之御前社

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【ピヨ🐣注意】

鈴之御前社は熱田神宮境内にはありんせん。(境外の飛び地にある神社)

熱田神宮・鈴之御前社

創建年

  • 不明
再建年

  • 1955年(昭和30年)
建築様式(造り)

  • 切妻造
  • 平入
  • 掘立柱

※神明造り

屋根の造り

  • 銅葺
材質

  • ヒノキ
御祭神

  • 天鈿女命
神事

  • 例祭(7月31日)
社格

  • 熱田神宮・末社(境外)

熱田神宮鈴之御前社の読み方

鈴之御前社は「れいのみまえじんじゃ」と読みます。

鈴之御前の名前の由来

東海道を往来する旅人たちは熱田宿(東海道にある53の宿場の1つ。七里の渡しがあった)に至る前に、まずは精進川(現在は新堀川/しんほりかわ)という川で身を清めて穢れを落とし、それから川岸の神社(鈴之御前社)へ参拝してお祓いして厄を落としたとされる。

それゆえ、鈴を鳴らしてお祓いをした所以から、「鈴の宮(れいのみや)」とも呼ばれた。

鈴と書いて「すず」のほか、「りん」と読むのが通例のような感は否めないが、往時は「りん」と「れい」を使い分けていた。

鈴を「れい」と読むと、釣鐘を指したとされる。

以上のような由緒があることから、東海道を往来する旅人たちは熱田の宮へ詣でる前に当社で身を清め、お祓いを受けた後、本宮へ参拝するのが習わしだったとも言い伝えられた。




熱田神宮・鈴之御前社の歴史

1844年に編纂された尾張志によれば、当社はかつて富江町の東脇村という村にあったことが記されている。

詳しくは、富江町の内伊助という人物が住む家の裏側には、往古より建つ「笹宮(ささのみや)/伝馬1丁目7に現存」という小祠があったそうな。

尾張志によれば、この宮は当社が以前建っていた趾地であるとしている。

笹宮と鈴之御前社の位置関係図

富江町や東脇村(ひがしわきむら)とは、かつて熱田区にあった村。

東脇村は、富江町の小字(こあざ)のことで、往時は「東脇浦西ノ入」「東脇浦中ノ入」などと呼ばれていた。

富江町は昭和56年に現在の熱田区伝馬一丁目・伝馬二丁目・神戸町・内田町に編入され、消滅している。

尾張名所図会に描かれた鈴之御前社の姿

この絵図は江戸時代の鈴之御前社と正覚寺の姿を中心に描いたもの。

この図絵を見ればよく分かるが確かに鈴之御前社の脇には精進川という川が見える。

また、その奥には正覚寺という寺の伽藍が見える。

この絵図を見ても理解できるように川と鈴之御前社の境内地はつながっていることから、当社へ詣でる前に川で身体を清めることができたのだろぅ。ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ…。

それにしても正覚寺というお寺、キャナリ(訳:かなり)広大な伽藍を擁した寺院だった。現在も当社の北側にヒッソリそりそり髭剃り深ゾっちまったぜぃ‥‥てなほどヒッソリと佇んでいる。

⬆️現在の鈴之御前社周辺の様子(図絵と同じアングルのGoogleマップ)

熱田神宮・鈴之御前社の御祭神「天鈿女命」

祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)。

天照大御神が弟神・須佐之男命(すさのおのみこと)の暴虐ぶりに呆れ返り「天岩戸」に隠れてしまった後、太陽神である天照大御神を失った世界には闇が覆い尽くしたとされる。

そこで岩戸の前に参集した神々たちの中から天鈿女命が歩み出て、天岩戸に隠れた天照大御神の興味心を引き立たせるために、岩戸の前で素っ裸になって激しい踊りを踊った云われる。

狙い通り、天照大御神は何事が起こったのかと思い岩戸を開けて外の様子を見る。その時に怪力で知られる天之手力男神(あめのたぢからおのかみ)が大御神の手を引いて天岩戸から引きずり出すことに成功する。

以後、天鈿女命は踊りに通じた「芸能の女神」、または巫女舞を奏じる巫女の祖先神とされる

鈴之御前社の祭礼

鈴之御前社祭(茅の輪くぐり)

熱田神宮・鈴之御前社祭

鈴之御前社というと「茅の輪くぐり」が有名です。

7月31日の午後6時からの例祭時に、夏の疫病を取り払い、暑い時期を元気に過ごせるようにとの願掛けを行います。

当日は大勢の人が「紙垂(しで)」という紙をつけた「芦(よし)」と言う草を手にもって行列を作ります。

境内に設置された茅の輪を順番に、「左から右そして左」と、ちょうど「八の字」になるようにくぐっていきます。

【補足】茅の輪くぐりの方法

  1. 茅の輪の前で一礼して、左足でくぐって右に回って再び正面に戻る
  2. 再び一礼して、左足でくぐって次は左に回って再び正面に戻る
  3. 再び一礼して、左足でくぐって今度はそのまま拝殿へ向かう
    (無限を表す記号「」を描くような感じ)

夏は『水無月の 夏越の祓ひ する人は 千歳の命延ぶというなり』(みなづきの なごしのはらいするひとは ちとせのいのち のぶというなり)と古歌を声に出しながら、くぐります。

夏い暑はちょっとしたことで体調を崩しやすいとされる。それゆえ、茅の輪くぐりで暑気払いをすれば、夏も楽しく健康的に過ごせるというもの。




鈴之御前社へ参拝できる時間

営業時間(開門・閉門時間)

  • 24時間参拝可能
定休日

  • なし(年中無休)

熱田神宮・鈴之御前社の場所(地図)

所在地:愛知県名古屋市熱田区伝馬2

熱田神宮から鈴之御前社への行き方

南側の正門・鳥居を出て地下鉄伝馬町駅を目指します。

県道226号線(大津通)を直進し、国道1号線(東海道)を渡りった先にあります。(国道1号線の裏側の道沿い)

熱田神宮から鈴之御前社へのアクセス・行き方

  • 所要時間:徒歩約13分
  • 距離:約1Km
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