熱田神宮・斎館と勅使館
竣工年
- 1942年(昭和17年)
建築様式(造り)
- 切妻造
屋根の造り
- 銅葺き
面積
- 約600坪
発願者
- 熱田神宮・宮庁
熱田神宮・「斎館・勅使館」の読み方
熱田神宮の斎館は「さいかん」と読み、勅使館は「ちょくしかん」と読みます。
熱田神宮・斎館とは?
熱田神宮の斎館は、神職が神事や祭典を行う際に邪なものを取り払い、身を清めるために籠る施設で、「神館(かんだち)」とも呼ばれます。
一定期間斎館に入り、食事や様々な行動を制限しながら沐浴などをして、神様と相対する際に失礼のないように身を清めます。
斎館内での「信じられない生活習慣」
斎館内でトイレに行ったら「小(しょんべん)」の場合はトイレ内と廊下の2回手を洗い、「大(クソ垂れ)」の後は手洗いに加え、お湯もしくは水をカブることになっているそうです。
食事は神様に出すものとほぼ同じで、昔ながらと「杵」と「臼」を使って火おこしした「忌み火」という神聖な火を使って作った料理を食べます。
神様と違うのはお米で、神様へは新米が出されますが、神職らは古米を食べます。
熱田神宮・勅使館とは?
勅使館というのは、天皇の意思である勅旨を直接伝達するために派遣される使者である「勅使(ちょくし)」をお迎えするための建物です。
勅使をお通しする専用の斎室と呼ばれる特別室が備わっています。
例年、古来では天王祭と称された祭では、天皇からの勅使が下向された後に、はじめて天王祭が開催されます。
この習わしは現代においても変わらず、天皇の勅使の下向によって開始されます。
ただし現代では、古来とは祭りの呼び方が異なり「天王祭」とは呼称せず「熱田まつり」と名前を変えています。
なお、勅使とは天皇と同義として扱われるために、何びとであっても頭を垂れて下座にて謁見します。
熱田神宮・勅使館と斎館の建築様式(造り)
熱田神宮の斎館と勅使館は1939年(昭和14年)に工事が開始されており、昭和17年に完成を迎えています。
すなわち、工期が3年ほどとなります。
面積は600坪あり、この大きさを例えると学校施設の体育館が2つか3つ分の広さとなります。
熱田神宮・斎館と勅使館の場所(地図)
熱田神宮の斎館と勅使館は、第1駐車場の北側、熱田神宮会館の西側に隣接する建物です。
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