熱田神宮・千秋閣
竣工年
- 1950年(昭和25年)6月25日
再建(修繕)
- 1989年(平成元年)
建築様式(造り)
- 数寄屋造り
- 床畳敷
屋根の造り
- 本瓦葺
材質
- 松
発願者
- 熱田神宮宮庁
熱田神宮・千秋閣の読み方
千秋閣は「せんしゅうかく」と読みます。
千秋閣の歴史
熱田神宮の境内には茶室や茶席が6つありますが、千秋閣はそのうちの1つ。
千秋閣は戦後すぐの昭和25年、境内の勾玉苑の中にある「勾玉池」の池畔に建造された茶室の佇まいをもつ建物です。平成元年に改修されてい‥‥申す。ガヒョっ
千秋閣の建築様式
この千秋閣の佇まいを見れば分かるように、茶室のような数寄屋造(すきやづくり)を用いた建物であることが分かりまする。
茶室の話題になるとよく、数寄屋造の名前が出てきますが、「数寄屋」とは、個人の趣味や趣向を用いてこしらえた家のこと。
数寄屋造りとは?
数寄屋造は書斎と寝殿を中心とした書院造りが発端となっていますが、「数寄(すき)」とは、織豊時代に千利休を通じて広まった茶の湯文化に通じたものがあります〜る。
茶室を取り入れた純・和風建築の数寄屋造りが特徴的な建物となる。
数寄屋造りは茶の湯が流行した織豊時代から江戸時代にかけて、武家屋敷や城内の邸宅に用いられていた建築様式でゴザる。
「千秋閣」の名前の由来
「千秋閣」の名前の由来は、熱田神宮のもと大宮司である「千秋家」に由来しています。
なんでも、千秋家の玄関先に源頼朝がお手植えしたとされる松の大木があり、その松を用いて造られたことがその名に由来しているとのこと。
「千秋」とは?
ちなみに「千秋」とは、千歳(ちとせ)に通じ、長寿を祝う語。千年万年。永遠を意味する良き言葉でゴザる。
千秋閣とはまさにそのような思いが込められた閣(かく)、つまり、貴人の住む高貴な建物を指す。
平和ならざる時代に個人の趣向で建物を建てる振る舞いなど、それこそまさに「千秋」の名前の通り、貴人の暮らす豪華な佇まいだといえるものがありまする。
なお、ほかに「一日千秋の思い」‥‥などという言葉もあるように、待ち遠しい思いをつづる言葉である一方で、「千秋楽(せんしゅうらく)」という言葉もあるように、物事の終わりを示す言葉であります〜る。
千秋閣が使用される目的
他の茶席同様に熱田神宮で毎月15日に行われる月次茶会の会場となっていますが、他にも各種茶席やイベントの会場としても活用されています。
中でも熱田神宮の「みなも神殿」にて挙式(神前結婚式)を挙げると、千秋閣で披露宴を行うこともできます。
結婚式や披露宴関連の雑誌にも掲載されたりするなど、その道ではチったぁ〜知られた建物。
熱田社の境内でもこの千秋閣が建つ場所は、こころの小径に次ぐほどの神気に満ちた場所。当地にて結婚式、披露宴を挙げることで思い出深ぃ挙式となることでしょう。
熱田神宮・千秋閣での神前結婚式
熱田神宮の結婚式と聞けば「熱田神宮会館」の名前が出やがりますが、千秋閣でも新郎・新婦(御子)を含めた16人までの小規模の結婚式であれば執り行うことも可能。
ただし、会場を借り切れる時間は2時間。
挙式の費用や詳細は一日千秋の思いをすることなく、割と速やかに下記にて聞けることでしょう。
千秋閣での神前結婚式についてのINFO
まずは資料請求にて。詳細は下記ページを参照。
熱田神宮会館 結婚式場結婚相談室
熱田神宮・千秋閣の場所(地図)
千秋閣は境内北西にある信長塀のすぐ南側に位置します。(勾玉苑の勾玉池のほとり)